東京電力柏崎刈羽3号機 東電提出の審査書類に149か所の誤り

 運転開始から30年となる柏崎刈羽原子力発電所3号機の設備の管理状況などを確認する原子力規制庁の会合が2023年1月19日開催され、東京電力は審査のために提出した書類に149か所の誤りがあり、このうち131か所はすでに審査を終えた柏崎刈羽原発2号機の情報を使っていたということを表明しました。

書類には設備の今後の管理方針を確認するため、ポンプなどの詳しい情報を記す必要がありますが、東京電力は素材や使用条件などの詳細を確認できないものについて安全性の評価に影響が無いことを確認したうえでメーカーや型式が同じ2号機の設備の情報を使ったとの説明でした。

原子力規制庁の担当者は「詳細を確認できないのであればそのように記載すべきだった。書類の信頼性に関わる話なので重く受け止め、再発防止をしっかり考えてほしい」と述べました。

東京電力は「反省すべきだと考えている。再発防止に取り組みたい」と答えていました。

東京電力はこの言葉を何度繰り返したことでしょうか。

確かに同じ案件については再発防止の措置が取られていたかもしれませんが、モグラ叩きのように次から次へと幼稚な問題が噴出しております。

安全性の評価に影響がないというのは、誰が確認したのでしょうか。身内だけでOKを出していたとすれば、それもお粗末なお話です。

こんな状況で再稼働、稼働延長など到底許容されるべきではありませんし、改善されるとも思われません。

また、今回の149か所の誤りというのも、総回答項目何軒に対してのものかが説明されてないため、どの程度の問題なのか評価が出来ません。