省エネ分野の開発が世界的な関心事となっている今、注目されているのは
ZEB(ゼロエネルギービル)構想。
ゼロエネルギーとは、石炭や石油といった1次エネルギーを一切使用しない
という考え方です。
その実現のために、太陽光発電や廃熱利用空調とともに、注目されているの
が太陽光照明(光ダクト)です。
そして、その研究に取り組み、第一人者となっているのが新井秀雄さん。
新井さんは慶應義塾大学経済学部卒業後に父の経営する非鉄金属の卸業
の会社に入社します。
1983年、今から27年前に社長就任した新井さんでしたが、バブル崩壊の煽り
を受け会社の業績は下降線を辿っていました。
そんな中、周囲の反対を押し切って、環境技術に着目し、当時誰も成功した例
がなかった『光ダクトシステム』の開発に乗り出したのです。
しかもその時、新井さんは光学に関しては全くの無知という状態。
そこで、新井さんは独学で専門書を片手に作り上げ、開発に成功したのです。
そんな新井さん、目下の目標は、この光ダクトをコンビニエンスストアの照明に
利用出来ないかと更なる開発に力を注いでいます。
(株)マテリアルハウス http://www.materialhouse.jp/index.html
光ダクトは自然の光を鏡のダクトに閉じ込めて運び、 室内や地下空間などの
照明用光源として使う技術です。
原理は簡単ですが、例えばガラスの鏡では光が5回反射を繰り明るさが
1/2以下になってしまうなど、実用に耐える性能を実現するにはかなり高度
な予測と設計技術が必要になります。
自社開発のコンピュータシミュレータは多くの実験と実際の工事のデータによ
る補正を繰り返し、高い精度で装置の出力性能を予測することができます。
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