ブランチブロック工法

ブランチブロック工法とは、RC2次製品「ブランチブロック」と自然石を用いて河川護岸、盛土擁壁、河川護床を構築する工法です。

山口県美称市の造園業を営む株式会社 吉工園という小さな会社の吉村隆顕社長が開発されたものです。

地表面の土が流失せずに地形が保たれているのは、植物の根によって土壌が緊縛されている、
すなわちルートマットが形成されているためです。

植物は空気・水・太陽光で光合成を行い、地球上全ての生命を育んできました。

ブロンチブロック工法は天然素材の石を使用し、ブランチブロックによって石積を一体化させる土木構造物ですが、ヒントは植物のルートマット構造でした。

従来の工法では、河川は周辺地下水系と繋がり育まれる生態系を護岸で分断します。

擁壁は背面の山体の植物・昆虫・微生物などの生態系との空気・地下水の繋がりを阻害します。

ブランチブロック工法は唯一、護岸や斜面の安定性と生態系保全を併せ持った工法なのです。

この工法を開発している間に社員に給与を支払えなかったこともあったそうですが、社員が
誰も辞めなかったというすばらしい逸話があります。

自然の力を利用して自然に立ち向かうというまさに、現代にぴったりの工法と言えます。

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