TBS「夢の扉」-りぐぱる

TBS「夢の扉」で古紙から新しい素材を作り出した国立三重大学で生物資源学部の
教授を務める船岡正光先生が紹介されました。

先生は樹木についての研究を長年続けています。
そんな先生は世界で初めての画期的な新素材を開発しました。

それは古紙を原料にしてプラスチックと木材の両方の特徴を併せ持つ「りぐぱる」
の開発に成功したのです。  

この「りぐぱる」を先生は将来、石油製品に変わる存在にするべく活動を始めてい
ます。

開発に19年もかかったとのお話で、なんとも頭の下がる思いです。

これが実用化すれば、収集された古紙を再利用することが出来、石油や木材の代わ
りとなると共に、「りぐぱる」で作られた製品も、壊れたものは再利用可能とい
う、まさに環境にやさしい素材といえます。


古紙を溶かし固めるのに使用されるリグニンは木材中の20%–30%を占めており、高等
植物では生育に伴い、道管・仮道管・繊維などの組織でリグニンが生産される。
生産されたリグニンはヘミセルロースと同じくセルロースミクロフィブリルに付着していく。
まず細胞間層で堆積が始まり、徐々に一次壁、二次壁へと沈着する。
同時にヘミセルロースも堆積し、木化してゆく。構造はランダムでアモルファスである。
木部の組織はリグニン構造だけ残存して殆どの細胞は死細胞となり、通導・樹体支持
を担う。腐朽・食害への抵抗性を有する。



てっぱん

大人気のNHK『ゲゲゲの女房』が終わり『てっぱん』が始まりました。

このドラマの出演者には私的にいくつかのつながりが見られますので、書きたいと

思います。

まず、舞台が尾道と大阪ということ。

尾道と言えば、大林宣彦さんの作品『転校生』、『時をかける少女』、『さびしんぼう』

等に出演の尾美としのりさんが主人公あかりの父親 錠(遠藤憲一さん)の

幼馴染 横山隆円役。


また、あかりの兄 鉄平役で同じく大林宣彦さんの作品『転校生 さよならあなた』の

主人公を演じた森田直幸さんが(映画では尾道から転校してきました)。


更にあかりの母 真知子役には仲里依紗さん主演の『時をかける少女』の

吉山あかりの母 和子を演じている安田成美さんがキャスティングされてます。

こちらは、『時をかける少女』つながりと娘の名前がどちらもあかりとダブルになって

います。


我々の世代には、尾道というところは特別な意味があります。

てっぱんのスタッフにもそんな思い入れがあり、こういったキャスティングになったのか

なあと思いながら毎日観ております。


主人公あかり(瀧本美織さん)の尾道弁「~のお」の言い方がとても可愛く、

『ゲゲゲの女房』の時の「ちょっこし」と同様にマイブームになっております。





■12時間であなたも英語耳に「マジックリスニング



大林宣彦さん講演会

以前に、『転校生』、『時をかける少女』、『さびしんぼう』のことを書きましたが、

本日、新潟県長岡市に来られた映画作家 大林宣彦さんの講演会に行ってきました。

思えば、26年前に『廃市』の試写会で初めてお目にかかってから、久方ぶりのことでした。

72歳になられるとのことでしたが、まだまだ若々しく、相変わらず温かい語り口でお話さ

れていました。

大林さんが長岡の花火大会を観られて、感動し、その花火大会の始まった経緯が戦後

の復興及び追悼の意味のあるものだということを知り、映画を撮りたいということになった

ようです。

長岡の市民団体の強い要望もあったようですが。

過去の戦争は忘れてはならない。

子供達にもそのことは語り継いでもらい、平和の大切さを知ることによって、将来の世界の

平和を目指すのだということです。

今年、生誕100年を迎えた故 黒澤 明監督とも親交があり、『夢』を撮られた時のエピソ

ードをお話されました。

『夢』はオムニバス形式の映画でしたが、脚本はあったが映画にならなかったものが3本あ

ったのだそうです。

その中の1本に、世界中で戦っている兵士達が、突然武器を投げ捨て、空いた両手のの

やり場に困って、目の前の敵味方構わずに、抱き合った。

そうすることが心地良く世界から戦争が一掃されたというお話です。

日本では、そんなバカな話を撮らせるのはやめさせろといったお話も出てきたそうですが、

ジョージ・ルーカスやスティーブン・スピルバーグがお金を集めて、『夢』を取らせてくれたの

は有名な話ですが、80歳を過ぎていた黒沢監督に、世界を飛び回って撮影するのは難し

いだろうから世界の風景は我々が撮影するから、日本で俳優を撮影し、それを合成しては

どうかという提案に対し、黒澤監督は「私は映像を撮っているのではなく、映画を撮りたい

のだ。」と断ったとのことです。なんと、誇り高き言葉でしょう。

また、日本で『夢』をバカにされながらも撮り続ける意味を大林さんには、「こんなばかな話

があるかという映画を観て、1人の人がそうなったらいいなあと思ってくれるかもしれない。

世界中の人が観たら、何十万人の人がそう思ってくれるかもしれない。それが広がって、

世界の平和につながるかも知れない。

嘘から出た真だ。

私はもうじき死ななければならないが、その後を大林君が引き継いでいきなさい。

君が死んだら、次の世代に引き継いで、将来的には世界中を平和するだけの力のあるの

が映画という文化なのだ。」ということを話されたそうです。

なんと、大きく素晴らしい志なのでしょうか。

こういう方達の千分の一でも万分の一でも志を持って生きていけたらいいなあと思いなが

ら家路についたのです。

新作の撮影開始、完成が待ち遠しいです。




ミドリムシ

本日のTBSテレビの夢の扉で直径0.1ミリの微生物・ミドリムシを、世界で初めて、屋外で大量培養する技術を開発。
そのミドリムシで、世界の様々な問題を解決しようとしている、ベンチャー企業(株)ユーグレナの出雲充さんのことが紹介されました。

ミドリムシは様々の能力を秘めていて、出雲さんは、このミドリムシを使い、世界の食料危機、地球温暖化問題へのアプローチ、さらにはミドリムシから航空燃料を作り出し、エネルギー問題の解決などを図ろうとしています。

無限の可能性を秘めているミドリムシは非常に興味深い題材だと思います。





■お楽しみ世界中の個人輸入代行を承ります。






あしたのジョー

2011年2月公開予定の『あしたのジョー』ですが、

矢吹 丈を演じる山下智久と力石を演じる伊勢谷友介の減量のことばかりが

前面に出てきていますが、

丹下段平を演じる香川照之の役作りというか、外見作りには思わずにんまりしてしまい

ました。

普段のかれの顔と丹下段平のそれは今ひとつ結びつきにくいなあと思っていたのですが、

ご覧のようになかなかいい味出してますね。



凝り性の香川のことですから、徹底的にメイクさんに作ってもらったんでしょうね。

ちょっと見香川って気がつかないんじゃないでしょうか。

頭も、剃らなくていいって言われても剃りそうだし。

日本での実写化はなかなか成功しませんが、なりきり度を基準に楽しむのもありかも

知れません。

原則は、原作を生かした映画の出来が一番大切なのですが。