ました。
アジア太平洋経済協力会議(APEC)の14日の昼食会で、オバマ米大統領ら各国の
トップが使ったワインカップは、燕市にある国内唯一のステンレス製魔法瓶製造工場が
作りました。
トップが使ったワインカップは、燕市にある国内唯一のステンレス製魔法瓶製造工場が
作りました。
に羽ばたきました。
カップを製造したのは新潟県燕市の株式会社セブン・セブンという魔法瓶製造の会社。
ワインカップの正式名称は「真空チタンカップ」。
魔法瓶の技術を採り入れたカップは厚さ5.3ミリで、外面と内面の間に4ミリの真空層が
あり、保温・保冷効果が備わっています。
このため、カップを持つ手に飲み物の冷たさや熱さを感じさせません。
特注品だったが今月末にも1万6千円(税込み)で販売予定。
チタンの板を円筒状に曲げる際、わずかでも力加減を間違えると、真空層に空気が入っ
て失敗します。
このため従業員はわずかなズレも許さない集中力でレバーを操作する。完成までに溶
接や磨きなど約30の工程が必要で、1個作るのに3週間ほどかかるそうです。
このカップは偶然の発見から生まれた。昨年春、形がごつごつしているとして工場の片
隅に捨てられた「失敗作」を同社東京営業所の鶴本晶子所長が発見。鶴本さんの目に
は陶器の芸術品に映ったそうです。
高品質の希少品として生産できるのでは――。試作品を昨年10月、都内の大手百貨
店で展示して完売。
その後は多数の百貨店から出品依頼があったそうです。
燕市は昔から金属加工会社が集まり、自動車の部品加工や最近ではAppleのi-podの
裏蓋の鏡面加工等が有名です。
この会社も金属製の調理器具の工場として1965年に創業。83年に魔法瓶の製造も
始めました。
始めました。
しかし、業界では98年ごろから安価に製造できる中国などの海外工場に移転する会社
が続きました。
が続きました。
同社も安価な海外製品と競合し苦境に。
93年の生産数は約80万本だったが、01年には半分以下の約30万本に落ち込んだそ
うです。
当時の社長が会社を閉めようとしたところ、同じ燕市で長年取引があった小さな鋼材加工
会社の澁木収一社長らが買収し、事業を続けたのだそうです。
全国魔法瓶工業組合によると、セブン・セブンは現在、ステンレス製魔法瓶を一貫生産し
ている国内唯一の工場だとのことです。
継続は力ですね。
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