AIM:脂肪の塊を溶かす働きを持ったたんぱく質が発見されました。
発見したのは、宮崎徹・東京大教授(疾患生命科学)らの研究チーム。
このたんぱく質を接種したマウスの体重は減ったようです。
研究チームは、肥満を抑えるやせ薬の候補として、新薬の開発に乗り出した。
研究チームは99年、白血球の仲間であるマクロファージで作られている
たんぱく質「AIM」を見つけました。
その作用を調べようと、AIMを作れないように操作したマウスを観察すると、
同じ量の餌を与えても通常のマウスより太ることに気付いたのです。
ということで、脂肪細胞にAIMを加えてみたところ、72時間後に脂肪の塊が
溶けて4分の1の大きさになったようです。
毎週1回0.1ミリグラムを接種した太めのマウス(体重40グラム)は、
高カロリーの餌を食べても4週間後の体重は5グラム減りましたが、未接種の
マウスでは50グラムに増えました。
成長期にお菓子などをたくさん食べ過ぎると脂肪を蓄える脂肪細胞の数が増
えて、肥満予備軍、あるいは肥満になります。
大きくなってからの肥満は、その脂肪細胞1個1個が肥大化して肥満になり
ます。
AIMは、脂肪細胞の表面にある別のたんぱく質の力を借りて細胞内に入り、
脂肪の塊を溶かすだけでなく、脂肪細胞自体もできないように作用していまし
た。
AIMは、肥満解消、夢のやせ薬として期待できるかもしれません。
このAIMは、脂肪細胞とマクロファージのみに作用し、体内で作り出されるの
で副作用の心配もないらしいのです。
まあ、薬に頼るよりは、日頃の生活で節制し、最初から肥満にならないのが
理想ですけどね。
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